受験生をお持ちの保護者のみなさまへ④

2022年12月30日 10:00 更新

・家で勉強以外のことをしていると「余裕だね」と皮肉を言われたこと。ちょっとぐらい休ませてくれよ、と何度も言いそうになった。 (K. Tくん名古屋大合格)

・国公立大学に行くことだけが素晴らしいという思い込みはやめてほしい。私立大学でないとなかなか探せない学部もある。国公立大学に行くよりも私立大学に行くほうがお金がかかるのは子供なりにわかっているし、言うときは子供なりに相当の覚悟です。それを「5教科やりたくないからだろ」「金がかかる」と言われると殴りたくなります、申し訳ないけれど。 (T. Oくん京都精華大合格)

・色々不安なのも思ったように勉強しない不満があったようで毎日のように嫌味を言われた。毎日毎日10時間以上勉強デキるか! 無茶言うな! 自分は仕事から帰って家にいるときはのんびりしてるくせに子供はやっちゃダメなのかい!といつもカリカリしていた。 (T. Tくん南山大合格)

・ただでさえ外で「勉強」「受験」「成績」の話ばかりなのに家に帰っても話題がそればかり。気が休まりませんでした。そのためなるべく親と顔をあわせないようにし、気晴らしはいつも外でしてました。「今日は○○で勉強してくるから遅くなる」と言っておきながら1日遊びまわったこともあります。でも勉強してないと遊んでいることがバレるので勉強もしました。私の場合、「親と距離をおくこと」が勉強できるための条件でした。 (Y. Iさん大阪大合格)

【最後に】

私たちも、アンケートを読んで反省することはたくさんありました。
私たちはこのアンケートを読んでから、

① 生徒たちにはいつも明るく穏やかに接すること
② 生徒がいかなる状況になっても前向きになるようにアドバイスすること
③ 「なぜ」に対する理由をしっかり伝えること
④ 高校生とは「状況に応じて大人にもなるし子供にもなる時期」ということを忘れないこと
⑤ 高校生にとって私たちは「尊敬できる大人」となるよう常に努力すること

この5つを実行していこうと決めました。

私たち大人からしてみたら「そんなことぐらいで」ということも書いてありました。しかし、それが高校生なんだということ、合格するためには、成績を上げるためには勉強すればいい、という単純なことではないということを思い知らされました。

私たちは生徒にとっては「友達」「部活の先輩」に近い部分があります。理由は「他人」だからです。
そのため生徒たちにできることは上の5つになると思いました。
どうか、子供たちの本音を汲み取って「親だからこそできること」をぜひご検討ください。
大学受験は、最後は「本人」と「その家族」での総合戦です。
これからも私たちは「他人だからこそできること」を追及し続けます。

今後とも宜しくお願いいたします。